ジェイアール・イーストユニオン

ジェイアール・イーストユニオン(略称)JREユニオン
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)の労働組合です。産別JR連合加盟。

イーストイノベーション

~ イースト ユニオンからの「変革への挑戦」~

① 組織のパラダイム

JR東日本内の労働組合の組織体系は、中央本部をトップに、支社単位の地本、地域単位の支部、職場単位の分会といった縦系列の組織体系と駅やびゅうプラザなどの営業関係職場の営業部会、施設・電気などの設備関係職場の設備部会、運転区所・車両センター等の運輸車両部会、本社・支社等の非現業職場など業務系統別分会が集まった横系列の組織構成となっています。
労働組合の存在意義が議論される中で、組合員が労働組合に対して要求しているのは何なのかを明確にすることは、大変重要だと思います。
20年前の組合員の要求は、働き甲斐と賃金の向上だったかもしれませんが、今の組合員の要求は賃金の向上もありますが働き甲斐より余暇の在り方・自分の時間の確保となっているなど、価値観の違いが大きく変わってきています。

まずは、組合員の要求をいかに集約できるかが、労働組合の存在意義としての役目です。
そのために縦系列や横系列の組織体系を効果的に活動させて、組合員から意見・要求を集約しなければなりません。
しかし、今の労働組合の組織体系を見てみると、不要に役員が多い気がします。
その各々の役員が役員としての立場づくりのために、組合員に対して活動の負担を掛け過ぎているのではないかと考えています。
分会や支部、地本そして部会活動や産別からの政治活動など、組合員は日々の仕事の他に多くの労働組合活動に動員されます。それが負担となり、自分の時間・家庭的な時間が持てない状況にもあります。

労組役員の実績作りのために組合員の負担と時間を費やしている現状は、労働組合の存在意義に対して本末転倒といった状態になっているのではないでしょうか。

組織のパラダイムとは、そう言った無駄な部分の見直し削ぎ落としをして、組合員の負担・不満となるような組織状況に、怠らないための組織体系の見直しをしていきます。
本部-地本-支部-分会といった体系が本当に必要なのか、地本と支部を合併して機能的に一つにすることはできないか、仕事の在り方から見て職能別部会を分会として位置づけ、これまでの分会を班単位にして機能的効率的に置き換えることができないかなどを、議論していきたいと思います。それによって、組合員への組合活動の参加負担を軽減化し、併せて労働価値観の多様性による要求・意見の集約をしやすくしていきたいと考えています。

  





【 具体的な検討事項(案)として 】
 ・縦体系の見直し・・・本部-地本-分会体制への変更など組織体制のあり方の見直し
 ・横体系の見直し・・・本部部会-(地本部会=分会:同系統職場での班体制への変更)
 ・産別活動及び地方連合、県交運労協等など活動の在り方について検討する