ジェイアール・イーストユニオン

ジェイアール・イーストユニオン(略称)JREユニオン
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)の労働組合です。産別JR連合加盟。

ユニオン紹介

JREユニオン紹介

私たちジェイアール・イーストユニオン(JREユニオン)は、全国に約8万1千名の仲間たちが結集するJR連合(日本鉄道労働組合連合会)に加盟しており、全国の仲間と共に「共生・公正・創造」をコンセプトに、JR産業の発展を目指しています。
未来に誇れるJR東日本の創造のために、真に必要とされる労働組合とはどのようなものかを考えながら、先ずは、社員で考え社員のための「企業内労働組合」であること。
そして、労働組合としての「心とこころをつなぐ相互扶助活動」はもとより、「次代につなぐ社会正義の実践」が求められているとの認識で、以下のような基本理念をもってJR東日本の未来を考え、運動を共にする仲間の結集に向けて活動をしています。

綱領

  1. 1.私たちは、自由にして民主的な労働運動を基調として運動を進めます。
  2. 2.私たちは、組合員の基本的権利を守り、経済的・社会的地位の向上に努めます。
  3. 3.私たちは、鉄道産業の持つ公共性・重要性・社会的責任を認識し、JR東日本の健全な発展のために努力します。
  4. 4.私たちは、個人の尊厳を守り、社会正義を追求し、自由・平等・公正で平和な社会の実現を目指します。
  5. 5.私たちは、理念を同じくする国内外の労働者と連帯し、国際社会の平和の実現に貢献します。

基本理念

  1. 1.社員で考え、社員のための労働運動を目指す 企業内労働組合
  2. 2.心とこころをつなぐ相互扶助活動と、次代につなぐ社会正義の実現を目指す

組織図

2022年10月01日現在
ジェイアール・イーストユニオン組織図

主な行動

私たちは仲間を大切にしさらに地域との共生を図る活動を展開していきます!!

1.地域との共生!!

山梨県早川町地域活性化ボランティアにJR連合傘下の組合の仲間のみなさんと除草、用水路整備などのボランティア活動に積極的に参加。
その後、仲間のみなさんとの意見交換にも積極的に加わりより求めて戴ける行動を創造しています。

2.仲間の話を徹底して聴く!!

共生の原点は仲間の、地域のみなさまのはお話を聞かせて戴くことにあります。私たちは徹底してお話を聞かせて戴き「問題点」をあぶり出し、共に悩み、考え抜くことを運動の原点と考えています。

3.現場に伺い、見て、聞いて、感じる運動を展開!!

問題は現場でおきている!!行動は迅速になすべきだと思います。私たちはできるだけ迅速に現場に急行し、見て、伺って、感じる。そして、現地(現場の)”生”を伝える運動を展開していきます。

4.政策を練り上げ会社に、そしてJR連合の仲間の協力を得て社会にも!!

私たちの会社がさらに発展し将来にわたって社会から信頼をして戴ける。そして、私たちの子供や孫の明るい未来を創造しうる会社に!!私たちはそのような会社を創造すべく提言をJR連合の仲間と共にしていきます。

5.政策実現にはおひとり、お一人のご理解が大切です!!

私たちの要求は時として法案に関することもあります。JR連合を通じて政府や国会議員のみなさんにお願いするばかりではなく、自ら街頭に出て訴え、ご意見を戴きながらご理解を得る行動も積極的にしています。

流れ

JR東日本これまでの労働組合の検証と私たちの労働運動

1.JR東日本の労働組合の流れ

  • 1987年 4月 国鉄からJRへ 労働組合も鉄道労連からJR総連の結成へ
    • ・国鉄民営分割の賛否により、労働組合色は大きく変化した
    • ・雇用不安から、分割賛成組合への移動、動労のコペ転
    • ・政治の圧力が直接社員にも感じられる状況にあった
  • 1992年 5月 JR総連から脱退し、鉄産総連とともにJR連合を結成
  • 2014年 5月 ジェイアール・イーストユニオン(JREユニオン)を結成

国鉄改革という大きな変革とそれに伴う労働組合の存在意義、運動のあり方の改革という原点なくして、この間の労組再編の流れはありません。それは当時の国鉄改革という社会風潮と民営分割という政策により、大胆な職場改革の必要性と職場内の規範や基準が変っていくことにより、社員の意識の変化と共に組合員の労働組合間での大移動が起きた事に起因します。

2.なぜ組合結成、労組再編を繰り返してきたのか

まず、検証すべきは「根底にある国鉄倒産に至った原因」です。

経営側の問題としては、「顧客を創造する」ことができなかったこと。鉄道の目的と使命がトップマネジメントされていなかったこと。市場動向、市場構造、そしてその変化に対応できなかったことがあります。では、労働者側の問題はどうであったのでしょうか。職員自身で判断し考え行動することを、多くの職員が放棄していたこと。問題に気づかない、起きていても解決することに意欲が持てない環境にあったこと。仕事に対し、責任や賛同といった意識の醸成がつくれない職場内環境が蔓延していたことにあります。当時、その根幹にあったのは左翼的イデオロギーが職場を支配することで、職場は衰退していたと考えます。

仕事の理論として、働くものが満足しても仕事が生産的に行わなければ失敗であると思います。逆に、仕事が生産的に行われても、社員が生き生きと働けなければ失敗です。仕事をするのは人であって、仕事は常に人が動くことによって生産されます。労使双方が、その生産性を上げることと働くことの違いに気づかなかった結果、「国鉄」を倒産させてしまいました。

なぜJR総連、JR東労組ではいけないのか。

私たちのメンバーの多くはかつてはJR総連・東労組の組合員でした。では、なぜ「国鉄改革」をJR東日本にあって主体的に協力したJR総連・JR東労組を脱退し新しい労働組合創造を決意しなければならなかったのか。
左翼イデオロギーの組織ではよくある傾向ですが、組織が全体主義的になり、組織のリーダーがカリスマ性を強めろ。結果として、組合員自身で判断し考え行動することを放棄してしまう組合員が多数となってしまいました。私たちはこうした状況を危惧し、国鉄改革の二の舞となる危険な兆候であると考えました。このままでは再び国鉄の犯した愚を繰り返してしまう。再び会社を倒産させてはならない。再び仲間を迷わせてしまう。そんな思いから「まず塊よりはじめよ!」。のたとえの通り、一時期会社の理解を得られない時期があったとしてもいつか理解して戴けるとの考えから新たな組織の創造に踏み切りました。

なぜ組織再編を繰り返すのか。

それは歴史に学ばなければなりません。これまでの間、左翼イデオロギー集団は、彼ら特有の純粋性(?)から運動方針なり、運動手法の異なりから組織化、派閥化をしてきました。結果として少数で組織の中枢を制圧し、その組織のすべてを握り、その他の意見を抹殺・孤立させるという全体主義的な組織運営をすることで時には意図的に少数派を離脱させてきました。例えば私たちも参画している「連合」の前の労働組合の集まりである「総評」はなぜ創られ、なぜ終焉をむかえたのか。そしてなぜ「連合」は結成されたのかをご覧いただければと思います。

左翼全体主義の方々は往々にして、その組織運営にあっては自らと敵対する組織をつくりあげ、その組織を「悪者」と既定し、多くの無意識層に危機感をもたせ、手法上多数決を行使し「民主的である」として数の論理で、自らの組織の温存、拡大を図る目的で労働組合にパラサイトしてきました。そのため労働者の権利、労働条件の向上といった労働組合本来の運動がなされないという理由で左翼イデオロギーに対抗する良識ある労働者が、少数でも組織の大義、本来結成したときの思いを継承していく。これが我々の主張している『民主化闘争』であります。

これまで私たちは左翼的なJR労働運動をしてきた組織との統一に際し、民主的手法を守る上で、その動きにくさびを打つことができませんでした。私たちは、この会社の中で一時的に異端児になることを恐れず、社会正義にこだわる少数派組織になることを選択した者として、会社に対し「説得のプロセス」と「証明のプロセス」を経て、未来を安定的に切り開くパートナーとして必要だと思われる労働組合を創造するとの目的を持って、最終的に第一組合をめざしていきます。

3.JR東日本で目指すべき労働運動とは

私たちは、この会社で働くすべての組合員に自信と信念を持たせるため、二つの「自立と自律」を提起しています。一つは社員としてこの会社に働くことの誇りを持ち、産業を担う一企業人とする精神的に自立すること。もうひとつは自分自身をコントロールできる「自律」を身につけ、生産性のある労働を職場で実践することであると考えます。つまり自分の人生や仕事に裏付けをとることが大切であると思います。裏付けは、自信であり信念、そして熱意にほかなりません。

最後に、人生の価値は、自分自身が自分をどれほど信じたかで決まると思います。だからこそ何があっても自分に対する絶対的な信頼を失わないで戴きたいと考えます。

自己の確立をし、ぜひ最後まで一緒に貫いてきましょう。